うつ病について。~ひなたぼっこをしながら~

うつ病』この病名を知らぬ人は少なくなってきました。
2017年WHOによる発表では、世界でうつ病に悩む人が3億人を超えると報告されています。
日本人の発症率は100人中3~7人といわれています。
 
 
うつ病」という病気は、その原因が解明されていません。
しかし、ストレス対処ホルモン(グルココルチコイド)が長期的に過剰放出されると、神経細胞が傷害されることが判明しており、うつ病に大きく関わっているのではと考えられています。
 
 
私自身、うつ病を患いました。
その原因は、発症の6年ほど前から始まっています。(ドラマティック過ぎる衝撃的な内容ですので、詳しくは控えます^^)
直接的な引き金は、2か月間の長時間勤務と無休による過労でした。
環境に不満を抱えた中で、疲労を溜めていったことが要因だと思います。
 
 
私が知人に「うつ病だった時…。」などと話すと、大抵驚かれます。「もぅ、またぁ、嘘ついてから~!」と肩をバシバシ叩かれたこともあります(笑)
性格診断をしても呆れるほどポジティブ思考です。
つまり、ネガティブだから「うつ病」になるわけではなく、「うつ病」の中にいるからネガティブ思考になってしまう人も多いのです。
抜けることが出来ればポジティブも戻ります。
うつ病を恥ずかしいと思う人の中には、「うつ病になるやつは、暗くて弱い奴」といった考えもあるのではないでしょうか?
それは違います。断言します。
 
 
うつ病になりやすい生き方は、
・真面目に取り組む
・他者の為に自己犠牲を惜しまない
・責任感が強い
こんな感じです。
強く正しく頑張る「べき」という傾向にあります。
なので、生き辛いと思っても逃げ出せません。
 
 
うつ病は非常につらく苦しい病です。
何枚も鉛の服を着せられ、頭にも重いヘルメットを被せられてしまいます。足には頑丈な足かせがはめられ、心の中は真っ暗です。
そんなのは思い込みだよ、と判断してはいけません。
脳の機能が著しく低下しており、そのような状態になるのです。
抗うつ薬セロトニンドーパミン機能を高めるお薬です。
吐き気などの副作用もありますが、必要なお薬です。
 
 
脳を休ませることが非常に大切ですが、不信感、絶望感、失望感、恐怖感から、一日中、脳は思考を止められずにいます。
のんきになんてしていられない状況に置かれてしまっているからです。
なぜ、きちんと生活できないのか、仕事が出来ないのか、育児が出来ないのか、怠けているんではないか、自分はどうしようもなくダメなのではないか。
回復のためには、その辺りの意識を緩やかに剝がしていかねばなりません。
焦りは禁物。回復に時間がかかる自分は弱いのだ…と自責の念が強まります。
本当に厄介な病気なのです^^
 
 
楽しみを見つけることも難しい。幸せホルモンが分泌していませんから。
何らかの効果によりホルモンが分泌されてくれば、少しずつ楽しめるようになります。
 
 
うつ病」という言葉は広まりましたが、その実態はあまり知られていないように思います。
私が酷い症状の時、幼い3人の子供たちを見つめながら「この子らは山猿と同じだ、私が居なくても育つ。死んでもいいな。」そう考えてしまいました。
怖くて悪質な病気です。
 
 
私は何億円積まれようが、もう2度とうつ病は嫌です。
再発しやすい病気であると言われていますが、冗談じゃない、逃げてでも生き抜きます。
人生は楽しいこともいっぱい!!
 
 
私は願います。
誰にも、こんな苦しい病気になって欲しくない。
私は苦しい時期が3年半でした。
たかだか3年半、と言われたこともあります。
もっと長期で病と闘っている人も大勢いるのです。
 
 
鬱っぽいな、と感じられたら起きた後に日光を20分以上浴びてください。
休養が出来るなら、休んでください。
少しでも「楽しい」を感じてください。
体を伸ばし、深呼吸をする時間をとってください。
手抜きしても良い、と自分に優しくしてください。
真面目もいいけど、たまには不真面目になる冒険をしてください。
 
人に優しくするように、自分にも優しくしてください。
 
 
 
良く晴れた日です。
心にも柔らかな日差しを。